HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

スー・チーinミスターパーフェクト/奇逢敵手

STORY

女性警官のグレース(スー・チー)はある日モデルの友達ジョーイ(イザベル・チャン)のCF撮影に、バカンス変わりについてやってきた。マレーシアで、彼女がずっと夢に見ていた謎の男アレックスと出会ってしまう。実はアレックスはコンピューター・プログラマーといっているが実は国家秘密を扱うスパイ。モデルエージェントを営むチャンは表向きはモデル会社の社員だが、実は裏では防衛機密を扱う武器商人。チャンは同じ武器商人のプーンから国家機密のディスクを買う取引に来ていたのだ。

グレースとジョーイがチャンと一緒にいるところを見たアレックスはチャンの仲間だと誤解しグレースの泊まる部屋に盗聴器を仕掛けるが・・・

REVIEW

リンゴ・ラムが監督、ジョニー・トーが製作なのに、邦題の『スー・チーin』ってタイトルだけであまり、期待をしていなかったのでヒマつぶしがてら観ましたが、これが結構大当たり。

いや、主役はアンディ・オンとスー・チーのハズなんですが、この二人がなぜかインパクトが薄いのに対し、脇を固めているキャラが濃くて面白かった。

ストーリーの構成とかはベタなんですけど、プーン役のサイモン・ヤムが妙に面白くてちょっとハマってしまいますた。

だって社交ダンスだし、指パッチンだし、ピンクのスーツだし。なんかそれだけでおいしいキャラだし、そのサイモンの女を演じたルビー・ウォンもキツいメイクで凄いインパクトですた。

そしてアンディ・オンの先輩No1を演じたホイ・シウホンもドジで後輩の足を引っ張ってばっかりで面白かったなぁ。

ラム・シューも実は武器商人なのにエロオヤジで奥さんには頭が上がらないって設定も面白かった。

こうやって見るとホント脇キャラにインパクトがあるなぁ。これじゃ主役を喰ってしまうわ・・・

アンディ・オンとサイモンの対決が結構面白く出来ていて、アンディ・オンのアクションの正統派に対し、サイモンはルビー・ウォンと社交ダンス(?)しながら戦うっつー所が馬鹿馬しいが、だけど「見せる」アクションっていうのがよかったです。

アクションなのか、コメディなのかよくわからず、主役が影が薄いってのもどうかと思いますが、妙に脇のキャラが濃くて楽しめる映画ですた。

2003/香港

監督:林嶺東(リンゴ・ラム

製作:杜[王其]峰 (ジョニー・トゥ

出演:安志杰(アンディ・オン)/舒淇スー・チー)/任達華(サイモン・ヤム)