恋するブラジャー大作戦(仮)/絶世好Bra<La Brassire>
STORY
女性だけで運営されてきた日本の大手下着メーカー「シス」が、3ヶ月の期限で新たな戦略として男性デザイナーによる究極のブラジャーの開発を決定した。
香港支社長のサマンサ(カリーナ・ラウ)は、男性社員の起用に戸惑いながらも社命に従う。そしてプレイボーイのウェイン(ルイス・クー)と、やたら強気な小心者のジョニー(ラウ・チンワン)が採用される。
「シス」初の男性社員に対する女性スタッフの熱烈な歓迎に、ふたりはすっかり有頂天に。ただひとり男性社員の起用に反対のチーフデザイナーのレナ(ジジ・リョン)は、仕事もしないでバカ騒ぎばかりしている彼らに次から次へと恥ずかしい試練を与える。
REVIEW
ホント、お馬鹿映画でポップでノリがよく、結構楽しめました。
女性のパワーを感じさせるし、微妙に揺れる女心も描いていますた。
しかも、妙にブラジャーのハウツーがあって女性が見るには面白い映画ですた。
また主演の4人の他に、ちょこちょこと出てくる明星達の演出もよかった!ルイス・クーの元カノにカレン・モク、ジジの彼にスティーブン・フォン、そして伝説のブラジャーのプロ役になぜかパトリック・タム。
こういうちょこっとした役にこういう明星が出てくると電影迷としては嬉しくなってしまうんだよな。
しかもパトリック迷のわしとしては凄くお得な気分。妙に可愛かったし・・・
随所に笑いがあって、ルイス・クーとラウ・チンワンがブラジャーをつける所はやっぱりプッと吹き出してしまう。あの二人の照れ笑いがあるイミ最高ですた。
チンワンとカリーナが会社で一晩過ごしてしまって、裸でウロウロしているチンワンも大爆笑。あの間抜けな姿がたまらんかったわい。
そのルイス・クー演じるウェインはプレイボーイなんだけど女心をまるで解っていないし、チンワン演じるジョニーも長年つきあっている彼女の心を解っていない。
なんと言いましょうか、男ってのは時々女には理解しがたいカンチガイした自信を持ってしまう所があるというか、そんな男がそんな二人がブラジャー作りを通して一回り大きくなっていく所に可愛さを感じてしまいますた。
また、ジジの胸が無くてコンプレックスがあるところや、カリーナが元彼とその妻に街で出会って見栄を張る心情とか、これまた男には理解しづらい女心が描かれている所も共感がもてた。
そういうところがお馬鹿なラブコメなんだけど、それぞれのキャラクターの心情を描いていて面白かったし、女としては干物状態のわしを元気にさせてくれる映画でした。
2001/香港
監督:梁柏堅(パトリック・レオン)