HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

頭文字D THE MOVIE/頭文字D

STORY 秋名最速の走り屋と言われた伝説の男で今は藤原とうふ店”を営む文太(黄秋生)を父に持つ藤原拓海(周杰倫)は毎日水に浸された豆腐を、父のハチロク(AE86)に乗せ、迅速に正確に配達することで、完璧なドライビング・テクニックを身に着けていた。

ある日、拓海と親友の樹(杜[シ文]澤)が働く、ガゾリンスタンドに「妙義山ナイトキッズ」のリーダー、中里毅(余文樂)がやって来る。

話の流れで中里の挑戦を威勢良く受けてしまった樹は、拓海を助手席に乗せてバトルに挑むが、惨敗。

その晩、中里は峠で信じられないドライビング・テクニックを見せるハチロクと遭遇する。

一方、拓海は幼なじみのなつき(鈴木杏)から海へデートに誘われる。

そんなとき、父、文太の前にチーム「赤城レッドサンズ」のリーダー高橋涼介(陳冠希)が現れ文太にバトルを申し込む。文太は、なつきとのデートにハチロクを貸す条件に拓海にバトルを受けさせる・・・

REVIEW

しげの秀一原作『頭文字D』の実写化。

とりあえず、『頭文字D』のDVDを購入したので紹介。

わし、この原作が好きで映画化されると聞いたときは結構嬉しくもあり、不安でもありますた。

まぁ漫画の実写化なんて原作と違っていて当たり前と思うし、無理が生じるのは仕方ないと思う。

でも、この作品、109分間にいろいろ詰め込み過ぎ!

なので劇場で観に行ったとき複雑な気持ちで家路にたどり着いたことを今でも覚えています。

話を端折って無理やり繋げたから、登場人物の設定に無理が出てしまっている。

例えば中里と涼介の組み合わせだったり、イツキのキャラがやや違ったり・・・

原作ファンの人はどう思ったのか心配になっちゃったよ。

それだけならまだいいが、恋愛部分を入れるのはいいとして鈴木杏演じるなつきの援助交際ネタはいらんやろーっと思ってしまった。

まぁ両監督はカーバトルだけじゃなく、青春も描きたかったらしいので恋愛部分も必要だったとは思うが、もう少しそこは軽めに描いても良かったような気が・・・ラストも尻すぼみな作りで物足りなさも感じてしまった。

まぁ続編を作る気がしそうなラストでもあったが・・・

ゲロシーンも多いので電影慣れしている人ならOKかもしれんが日本人的にはどうよ?という心配までしてしまったよ。

でも、なんだかんだ文句を言いながらもカーアクションは物凄く綺麗に仕上がっているし、カメラの角度に苦労したんだろうなーって思うほど、臨場感があってよかったです。

登場人物の設定はかなり違っていましたが、初映画主演を本格的にやったJAY(ジェイ・チョウ)はなかなか拓海に似ている所もあったし、思った以上に格好よくて結構ときめいた。

拓海の親父、文太を演じたアンソニー・ウォンも原作とはかけ離れた親父っぷりでしたが、これはこれで面白い人物に仕上がっていて結構好きなキャラです。ジェイを差し置いてかなりわし的には激萌えですた。

個人的には須藤京一を演じたジョーダン・チャンの存在感がよかった。

途中から出てきましたが、インパクトを残した演出だし、彼が出てきたことで映画に引き締まりが出ていますた。

今回DVDを購入して改めて見て思ったこと。意外に特典映像がよかった!これを観て本編を観るとまた違う視点で観れた。

そして改めて、原作なんて「気にするな!」って事と「比べたらキリがない」って事ですね。第一私は香港電影迷ですしね。一つの別作品として観ればこれはこれで楽しめる作品だと思います。

2005年

監督:劉偉強(アンドリュー・ラウ)/麥兆輝(アラン・マック

出演:周杰倫ジェイ・チョウ)/陳冠希エディソン・チャン)/余文樂ショーン・ユー)/鈴木杏/杜[シ文]澤(チャップマン・トゥ)/陳小春(ジョーダン・チャン)/鍾鎮濤(ケニー・ビー)/黄秋生(アンソニー・ウォン