HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

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インファナル・アフェア3 /無間道3 終極無間)

STORY 潜入捜査官ヤン(トニーレオン)の殉職から10ヵ月後、ヤン殺害の疑いは晴れ、一時的に庶務課への異動したのち内務調査課へと戻ってきたラウ(アンディ・ラウ)。警察官として生きる道を選んだ彼は、事件以来、自らの手で警察内部にいる残りの潜入マフィアを次々と始末してきた。そんなさなか、彼の前には新たに保安部のエリート警官ヨン(レオン・ライ)が立ちはだかる。ラウは、ヨンに対し潜入マフィアではないかとの疑いを強め、彼の身辺を調べ始めるのだが…

REVIEW

「無間道」3部作の完結編。ヤンの死、数々の謎、そしてラウのその後が描かれています。

新たに現れたヨン警部(レオン・ライ)とシェン(チェン・ダオミン)のそれぞれ演じた役が、死んで尚、ヤン(トニー)の存在を浮き彫りにしてくれたので、ヤン、そしてラウの関わりが面白く描かれていますた。

そして、ヨン警部とシェンの存在がどう関わっていき、どんな存在なのか、謎を含ませながら描かれていたのが、よかったです。

でもこの完結編は、?の様なスリリングさはあまり無い。終わりに向かうために作られたカンジです。 でも?よりも過去と現在が交錯していくため、ちょっと目を離すと展開が読みづらくなります。 この完結でいろいろな謎が解かれていき、今まで疑問に思っていた部分も紐解かれスッキリ。

ラウがどんどん追いつめられていく姿が切ないんだよね。ラウが『善人』になりたいと思えば思うほど、状況は悪化してしまう。結局ラウという男は悲しい“悪”なんだよね。だから、いつの間にか“悪”であるはずのラウに痛みを感じてしまう。

観終わった後に残る切なさはたまらんかった。 明かされるヤンの幸せな時間や、そんなヤンに対する憧れのようなラウの感情が上手く引き出されていて、そこがまた悲しい終焉を思わせてくれるんだよなぁ。

ラストに出てくるマリーの姿がこの物語をもっと切なくさせてくれる。

?,?,?と観て出演陣も豪華で脚本も改めて凄い!と思わせる三部作

2003年 香港

監督:劉偉強(アンドリュー・ラウ) 脚本:麥兆輝(アラン・マック

出演:梁朝偉トニー・レオン)/劉徳華アンディ・ラウ)/黎明(レオン・ライ)/陳慧琳(ケリー・チャン)/黄秋生(アンソニー・ウォン)/曾志偉(エリック・ツァン)/杜[シ文]澤(チャップマン・トウ)/鄭秀文(サミー・チェン)/劉嘉玲(カリーナ・ラウ)/陳道明(チェン・ダオミン)