クローサー (夕陽天使/So Close)
STORY
アジア最大のIT会社がウイルスに侵入されてしまう。それを“電脳天使”と名乗る者が見事駆除。社長のチョウ(セク・サウ)は“電脳天使”の捜索を命じる。その矢先、“電脳天使”と名乗る女・リン(スー・チー)が訪れる。セキュリティーチェックをすり抜け社長チョウに近づいたリン。実は自分達がウイルスを侵入させた張本人だとチャウに告げ殺害。実はチョウ社長殺害は彼の弟、チョウ・ナン(ワン・シュウルン)が依頼したものだった。殺害後リンは亡き父が残したワールド・パロラマ・システムにより妹クワン(ヴィッキー・チャオ)の的確な指示のもと、逃走する。その殺害現場にコン(カレン・モク)が新任刑事として捜査に乗り出す。チャウ社長殺害に弟チョウ・ナンが関わっているのではないかと睨み、そして“電脳天使”の存在を嗅ぎつけ独自の調査に乗り出す。
REVIEW
テンポとアクションがなかなかよかったので久しぶりにすんなり観れた作品ですた。見せ場が多いからか、結構引き込まれる。
また、香港(カレン)・台湾(スー・チー)・中国(ヴィッキー・チャオ)・韓国(ソン・スンホン)・日本(倉田保昭)という役者の組み合わせが面白かった。
さすがにカレン以外は広東語吹き替えで口と合わない喋りで無理あったけど。
スー・チーの男朋友役にソン・スンホン。なぜソン・スンホン?と思ってしまったが、暗殺者とさわやか好青年という構図が以外にアリですた。
まっストーリーのスパイスみたいなカンジですな。
リン姉妹がなぜ暗殺者になったのかという事は説明不足ではあったが、とにかくアクションがいいです、コレ。
序盤のスー・チーのアクションがバックで流れる「close to you」と融合している所でもうハマっていますた。
スー・チーとカレンの対決も見物でこれだけでも結構、満腹感漂っていますた。
そして、ヴィーッキーVSカレンのカー・チェイスとそれと並行するスー・チーの戦いがこれまたいい盛り上がり。
ラストの対決のヴィッキー&カレンVS倉田保昭の対決はカッコよく激しくて久しぶりの倉田さんの現役バリバリな姿に大興奮。それに喰らいついているヴィッキー&カレンも凄い。
内容は前半はスー・チーが、後半はヴィッキーが主体で進められていく展開。
ビィッキー演じるクワイがが勝手に突っ走ってしまうので姉、リンはエライ目にあうのだが、そのおかげで解りやすく、女3人が主役ということもあってノリノリな展開かな?と思いきやラストはしんみりとしていて個人的には好きな作り。っというかあのラストがイイ。
よく観ると脚本は私の大好物なジェフ・ラウ(劉鎮偉)なのね、ラストの演出に納得しちゃったわい。
アクションだけでもこれは何度観てもいいと思う一本。姐さん達の動きに惚れますぜ!
2002年 香港
監督:元奎(ユン・ケイ) 脚本:劉鎮偉(ジェフ・ラウ)
出演:舒淇(スー・チー/シュ・ケイ) /莫文尉(カレン・モク) /趙薇(ヴィッキー・チャオ) /宋承憲(ソン・スンホン) /衛志豪(マイケル・ワイ) /倉田保昭