硝子のジェネレーション 少年激闘団/新古惑仔之少年激闘篇
STORY
1989年の香港。17歳のナンたち幼なじみの仲間はある日、クラスメートのケリーがチンピラに絡まれている場面に遭遇する。ナンは彼女を助けたものの、その後報復に来たチンピラたちと乱闘になり、ナンたちは警察に捕まってしまう。そんな彼らを暴力団組織の洪興社が救ってくれる。やがて、学校に居心地の悪さを感じていた彼らは洪興社に身を投じる。
REVIEW
何度も思う、邦題何とかならんのかい!なんかこそばい!っとそこはさておき…
なにはともあれニコことニコラス・ツェーのデビュー作です。若いねーニコ。
物語は『古惑仔』の主人公の若い頃の話で、どうやってナン達が洪興社に身を置いたかわかる。
ただね、これ色んな要素が入りすぎてまとまりが無いのよ。面白いことは面白いケド。
もうちょい、カン(呉鎮宇)とB哥の確執に重点を置いてもよかった気がする。でもこれは主人公ナンが色々なことから決別して大人になっていく話なので細かいところは気にしてもしょうがないかな。
若手の明星が好きな人にはたまらん作品でもあると思う。サンカイを演じた李燦森は陳小春が演じるサンカイのテイストを残しつつでも若い頃というだけあって弾けてますた。呉彦祖も出ているし。ニコに関してはこれがデビューだけど、上手くナンの若い頃を演じてますね。色気はイーキンよりあるかも・・・さすがにこの作品で新人賞取っただけあるわ。やるね『ジェネックス・コップ』メンバー。馮徳倫がいれば完璧だわ・・・。
でも、一番オイシイのはB哥を演じた呉志雄かな、やっぱ。『古惑仔1』でもいいアニキを演じておりますが、『1』だけ見るとそこまでナン達に面倒見がイイのかってことがこの作品を観るとわかる気がするし、だから『1』でカンに殺されたときはアッサリ殺されてしまったなぁとちょっと悲しい気もする。しかも『古惑仔3』では設定違う人物で出てるし(ナンの敵役)。カンを演じた呉鎮宇に関しては徹底して嫌な奴を演じてくれているので、観ていて怒りすら覚えるが鎮宇の演技の賜でしょう。
でもナン達にも青春時代があって、挫折を味わって黒社会に入っていくこの作品は『古惑仔』シリーズを見ている人ならやっぱりこれもチェックしたらもっと楽しめるかも。
1998年/香港
監督- 劉偉強(アンドリュー・ラウ)
出演-謝霆鋒(ニコラス・ツェー)/李燦森(サム・リー)/呉彦祖(ダニエル・ウー)/舒淇(スー・チー)/呉鎮宇(ン・ジャンユー)/呉志雄(ン・チーホン)