HK CINEMA LABO 映画と猫。ときどき雑記帳

映画ときどき猫。音楽、パソコン、趣味

喜劇王/喜劇之王

STORY

売れない役者ワン(チャウ・シンチー)は端役さえ性格分析を行い役に徹するあまり、監督やスタッフに嫌われる。せっかく得たエキストラの役でさえこだわってしまい撮影現場から追い出される始末。それでもへこたれないワンは管理人をしている公民館の横に舞台を作り公演をする。

そんな中、無愛想で客の取れない女子高生パブのホステス、ピュウピュウ(セシリア・チャン)が演技を習いにワンの元へ訪れる。ワンの指導どおりにしたピュウピュウは店の売れっ子になり、そしてワンと一夜を共にするが…

REVIEW

周星馳チャウ・シンチー)、李 力持(リー・リクチー)共同監督作品。

ちなみにセシリア・チャンはこの作品で映画デビュー。

チャウ・シンチー作品にしては意外に大人しめなテイスト。他の作品で観られるドタバタ系とはちょっと違う。でもギャグの中に哀愁感漂って完成度が高い作品です。

一見淡泊な感じのする内容だけど、「男たちの挽歌」などのパロディの含まれているし、成 龍(J・チェン)がエキストラ役で出ているのも遊び心を感じる。(シンチーもジャッキー・チェン主演映画「ゴージャス」でカメオ出演しています。)

中盤の場面でワンとピュウピュウが惹かれあいベットインするんだけど、ワンが高級ホステスのサービスを受けてしまったと彼女のバックに金を置いて、それを悲しい顔で受け取ってしまうピュウピュウの心情が切なくて泣けてしまうんだよね。

あと、カレン・モクの車に乗り込んだシンチーに向かってセシリア・チャンが告白するシーンがかなりいいんだよね~。セシリアに向かって気持ちいい返事をするシンチーがかなり良かった。

ただ、ちょっと残念なのは後半の潜入捜査はちょっと中だるみな感じが否めない気もする。

いつものン・マンタのおっちゃんとのコンビなのだが、そこがちょっと残念。

だけど派手なコメディではないですが、なかなか楽しめる一本

1999年/香港

監督- 周星馳チャウ・シンチー)/李力持(リー・リクチー)

出演-周星馳チャウ・シンチー)/張柏芝セシリア・チャン)/莫文蔚(カレン・モク)/呉孟達(ン・マンタ)/成龍ジャッキー・チェン